八尺只烏

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デウスエクスマキナ

デウス・エクス・マキナ

 

デウス・エクス・マキナ (Deus Ex Machina)とは、直訳すればラテン語で「機械(仕掛けの装置)から現れた神」という意味

 

ものすごく端的に表せば、舞台装置を使って(マキナ)、神様を(デウス、閉幕させる人)、そこに出す(エクス)を表した言葉である。

 

神様が出てきて万事解決、と言うこのご都合主義的な物語手法は、古代ギリシャの時代から批判されていたりする。

 

連載漫画やテレビアニメなどでは、連載(放映)打ち切りにより物語の途中で無理やりオチをつけることを余儀なくされ、結果的にデウス・エクス・マキナになってしまうケースもある。

 

単なる強引な閉幕の舞台装置を指していたが、そこから転じて、物語で大風呂敷を広げておきながら、それまでに伏線もない中で絶対的な力を持つ存在(或いは物語を超越した事象など)を脈絡なしに使用して無理やりオチをつける演出方法を指す。

いわゆる「どんでん返し」の一つ。

(例:夢オチなど)

 

デウス・エクス・マキナはあくまでご都合主義的な演出の一形態を指す言葉であり、ご都合主義全般を指すわけではない点にも注意したい。

(例:水戸黄門の印籠など)

 

不条理な展開を演出するため、あえてデウス・エクス・マキナ的手法を用いる場合もある。

「不条理オチ」の一部として、不条理文学(カフカなど)やショートショート、ホラー作品、現代演劇、落語、ギャグ漫画、漫才コントなど幅広いジャンルで見られる。(例:突然の死、爆発オチ、隕石落下オチなど)

その効果は一様ではないが、コンテンツ消費者に何かしらの強い印象(不快感、驚き、恐怖、笑い等)を与えることになる。

 


神回
神展開 (超展開)
夢オチ

ご都合主義

 

元はギリシア語「apo mekhanes theos」(アポ・メカネス・テオス)からラテン語への直訳である(原典の内容により正確にすると「theos ex mekhanes」が正しいか)